森林公園 別院は国営の森林公園に隣接し、豊かな自然と一体となった場所です。大きなすり鉢状の地形の両端に本堂と浄縁墓が建立されており、本堂を出て四季折々に咲き乱れる草木、花に囲まれながら進んで行くと、立派な桜の樹が眼前に現れることでしょう。冬は寂しく枯れはてても、春には必ず美しい花を咲かせる桜です。ご参詣者さまの中には、その桜の生命力にふれ、悲しく沈んだ気持ちに小さな灯りがともったとお話しされる方もいらっしゃいます。そして桜の下を抜け、階段を一段ずつ上がると、森林公園 別院の雄大で美しい浄縁墓に到着です。

この浄縁墓の魅力は、石と水と光の調和。万成石を流れる水紋の涼やかなきらめきが、ご参詣者さまの心に優しい光となって差し込みます。また、浄縁墓に直接ふれると、寒い冬には温かく、暑い夏にはひんやりと、ふれる人の心を癒してくれるはずです。お帰りの際は浄縁墓の近くにある鐘を鳴らしてみてください。鐘の音が境内全体に響き、「また来るよ」というメッセージがきっと大切な方のもとにも届くことでしょう。さまざまな形で、故人さまと対話する機会を持っていただければと思います。

